漢方の正しい服用方法と注意点

医学で利用される治療方法は、大きく西洋医学と東洋医学に分類されます。東アジア地方を発祥とした東洋医療では、漢方を使った治療がメインです。西洋医学で処方される薬は食後の服用が多いのに対して、漢方は食前や食間が基本となっています。その大きな理由の一つが、成分の違いです。漢方に含まれている有効成分は、大半が糖とくっついた状態になっており、服用によって体内で糖と分離した有効成分が効果をもたらします。人間の腸に常在する細菌は、炭水化物である糖をより好む性質があるため、食事を取る前の空腹時の方が吸収率を高められるのです。

食後の服用が基本の西洋医学の処方に慣れてしまっていると、うっかり忘れて食事を始めてから気付くこともあります。食事中に済ませてしまう人もいますが、これは大きな間違いです。前述したように、漢方を食前に飲むのは糖の吸収を良くする目的なので、食後に飲むとまったく効果がなくなるというわけではありません。1日の回数を守ることが重要となるので、食事中に飲み忘れに気付いたときは、食後に服用することが大切です。

漢方に対して、煎じて飲むというイメージを抱いている人もたくさんいます。病院や薬局で処方される漢方は、煎じ薬として加工済みなので改めて自分で対処する必要はありません。一般的に薬は冷水、常温が良いとされていますが、冷え性を患っている人は冷水で飲むと逆効果です。体を冷やしたくない場合は、白湯などを利用すると影響を少なくできます。